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「4月17日ワールドマルベックデーに」上田紀子の旅するワイン VOL.07

カサレナ 505 マルベック 2020マルベック100%

1853年4月17日、アルゼンチンでは、農学研究所と農学学校の創設を求める法案が州議会に提出され、2011年からこの日がワイン産業の発展を祝う記念日「ワールドマルベックデー」に定められました。

  • マルベックは、フランス原産の赤ワイン用のブドウ。小粒で果皮が厚く、タンニンが豊富な色合いの濃いワインが生まれます。ロワールではコット、南西部のカオールではオーセロワとも呼ばれていますが、1800年代後半にフランスから持ち込まれたマルベックは、アルゼンチンを代表する品種に大成しました。
  • マルベックはもともとボルドー・南西地方で最も広く栽培されていました。アルゼンチンは乾燥した大陸性気候であり、チリとの国境を南北に走るアンデス山脈が湿った風をブロックし、農薬を控えてもブドウの病害が少ない産地。
  • マルベックは花ぶるい(花が咲いても受粉が上手くいかず、結実できないまま花が落ちてしまうこと)しやすく、雹や霜が苦手で、病害にもあまり強くない性質がありますが、アルゼンチンに巡り逢い、その天性を開花させます。豊富な日照量と、標高からくる昼夜の大きな寒暖差によって、熟したタンニンとしっかりとした酸があるマルベックが生まれました。
  • アルゼンチンは世界有数の牛肉大国。放牧が中心のアルゼンチンビーフは、余分な脂肪がなく、赤身肉の旨みが際立ち、岩塩で味付けして炭火で焼き上げるアサードというアルゼンチンスタイルのバーベキューが名物料理で、力強い果実味がたっぷりで、早いうちから充分に楽しめる完熟したタンニンのアルゼンチン産マルベックワインは、まるで幼馴染みの様な完璧なマリアージュです。

カサレナ 505 マルベック 2020マルベック100%

カサレナワイナリーの住所、505番地をそのままワイン名にしたエントリー的存在なワインです。
小ぶりのグラスで気軽に楽しんで。

甘辛系のソースにとてもよく合います。
ハンバーグや焼き肉にもぴったりです。
 
香りはスミレの花、赤系果実香、アロマティックな紅茶、シナモン・クローブ・八角の甘苦系のスパイス。溌剌、フレッシュな果実をジャムにしたよう、佐藤錦やストロベリーなどふくよかな甘味と果実味に酸味と柔らかく丸味の有るタンニンを感じます。アルコールボリュームも感じ、余韻は長く続きます。甘辛ソース系とは特に相性が良いでしょう。
 
BBQ、焼肉、焼き鳥たれ、ハンバーグにはケチャップとウスターソースを半々に混ぜたソースがおすすめです。