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「生存者」上田紀子の旅するワイン VOL.12

DNA Cabernet Sauvignon -Limited Production-ディーエヌエー カベルネ・ソーヴィニヨン -生産量限定-カベルネ・ソーヴィニョン

8月は慰霊祭や終戦記念日、お盆と、亡き方々の御霊を祀る行事が続きます。

カサレナオーナーの最年長の孫がオーウェン。「生存者」と呼ばれるオーエン畑で1930年に植樹されたパーゴラ仕立てのカベルネ・ソービニョンの最良区画の葡萄のみを使用したフラッグシップワインであるCASARENA DNA CABERNET SOUVIGNON 2017です。

外観は、とても濃い赤の色調の縁にはオレンジが少し入り始めています。
香りはいちじくのジャム、プルーン、ブルーべリーのリキュールなど鉄分を含む凝縮感のある果実味。

枯葉やシガーボックス、ロースト香、黒胡椒チョコレートなど複雑な香りです。味わいは、甘味と熟した果実味と酸味が広がり、こなれたタンニンが余韻が長く続きます。

ご先祖様からのDNAは目に見えないけれど、確かに自分の中に存在してることを実感します。
歳を取って益々外観が母に似てきましたし、反発を感じていた父とそっくりな物の考え方や言い方をしていて苦笑します。
両親から言われていたことをそっくり娘に繰り返していることに気がつきます。

暑い日にタンニンがしっかりとしている赤ワインは重たく感じるかもしれませんが、実は8月30日は国際カベルネ・ソービニョンの日です。
料理好きな父が良く作ってくれていたビーフシチューにこのDNAカベルネソービニョンを合わせて偲ぶことにします。
焼き色を付けた牛スネやバラ肉を赤ワインで煮込み、焼き色を付けた野菜とデミグラスソース、トマトピューレを加え更に煮ます。
隠し味にリー&ペリンソースや蜂蜜、ダークチョコレートを入れるとワインの要素が加わりペアリングを更に楽しめます。
供出温度:20℃ (夏は室温だと高すぎるので飲む少し前にセラーからだしてちょうどいい感じです)